当院のロゴマークの由来についてお話したいと思います。
当院のロゴマークは「タコ」です。

なぜ「タコ」かというと、
私が腎臓病学の道に入るきっかけとなったのが
腎臓の中にあるポドサイトの研究で、
このポドサイトは「タコ足細胞」とも呼ばれるからです。
このポドサイトは、
本体から突起と呼ばれる足がニョキニョキと生えている形をしています。
ポドサイトの「ポド」は、ギリシャ語やドイツ語での「podo=足」が語源で、
イメージとしては本体からにょきにょきと足や指が生えているというイメージです。
「ポド」を身近な言葉ではテトラポッドがあります。
「ポッド」=「ポド」ですね。
確かににょきにょきと足が生えたような形です。
あとは、たこ足細胞の「タコ」を表す「オクトパス」も
「オクト」=「8」
「パス」=「ポド(足)」なので
8本足・・・そのものズバリですね。
話がそれましたが・・・
腎臓は血液から、体にとって不要な成分を尿として体外に排出する臓器です。
腎臓の中の細い血管が腎臓の糸球体の表面を覆っています。
尿として出ると困る大事なたんぱく質や赤血球が血管の外に出ないように血管の外から健気に支えているのがポドサイト(タコ足細胞)です。
埼玉医科大学のリウマチ膠原病科の大学院で、
膠原病による腎炎に一つであるループス腎炎患者さんの尿中ポドサイトの臨床研究で学位を取り、
虎の門病院分院で腎臓内科医の道に入るきっかけとなりました。
思い入れが強く、初心を忘れないためにも、
このポドサイト(タコ足細胞)をモチーフにしたロゴマークにしました。
このイメージを伝え、ロゴマークの形にしていただいたのが
ヒトツキデザイン デザイナーの川口 明日香さんです。
ポドサイトにいろどりを取りいれていただきました。
『いろどり』には埼玉県の「彩の国」から彩を取り入れ、埼玉愛を表現しました。
さらに彩には人それぞれの人生を表現し、
医療の立場からその人生や生活に彩をプラスするお手伝いや人生の伴走をするという意味を込めています。
